この3月に卒業した先輩たちに高校生活を振り返ってもらい、インタビューに答えてもらいました。
第1弾は、高校1年生の秋に心機一転、本校に転校してきた大保さんです。
「英語を学びたい」と意気込んでいた大保さんですが、入学当初は今ひとつエネルギーが出ませんでした。学校生活での学びで成長してからは、全てに全力で取り組むことができました。英検準1級に合格し、寮生活や和太鼓部、英語劇発表会などのイベント、様々な場面で明るくリーダーシップを発揮し、後輩から頼られる先輩でした。
大保鴻子さん 米国大学に進学 福岡県出身 レジデンスコース
Q.AIEを選んだ理由について教えてください。
大保(以下O):AIEに転校する前の高校1年生の夏にカナダに留学したことがきっかけです。それまでは日本の大学に行くことを決めていたのですが、海外の大学も行きたいと思うようになり、英語に力を入れている学校はどこだろうと探したときにAIEが一番合っているなと思いました。
Q. AIE国際高校の第一印象を教えてください。
O:第一印象はとてもアットホームな雰囲気だなと感じました。クラスの雰囲気や学校自体の雰囲気がとても柔らかくて、過ごしやすい感じだなと最初は思いました。その第一印象は今も変わっていません。この雰囲気のおかげでのびのびとクラスを受けることが出来ました。
Q. レジデンスコースを選んだ理由は何ですか。
O: 私の出身は福岡県なので家から通うのは難しいのと、以前通っていた学校でも寮生活をしていたので、もっと人と関わりながら勉強したいという気持ちが強く、レジデンスコースを選びました。
Q. AIE国際高校のスクールライフについて教えてください。
O: 色々なことがあって印象に残っていることはたくさんあるんですけれど、一番私の中で印象に残っているのはJapanese(文学)というIBコースのクラスで学んだことです。以前通っていた高校では国語の授業や古文の授業となるとただ問題を解くだけでした。読解力というのはとてもつくんですけど、本を読むというよりはただ自分が受験勉強のために勉強しているだけという感じが強かったんです。でもこのクラスでは一冊の本を読み深めていくということで、登場人物だったりとか作者との対話がすごくできているなと実感することが出来て、クラスを受けているだけで自分の日常生活だったりとか、人生観だったりとかが変わっていってるなっていうのを実感するようなクラスだったのですごく印象に残っています。
Q. 頑張ったことは何ですか。
O: 部活動です。AIEに来る前は英語だけを勉強しようと思っていたので部活に入る気は全くなかったんですが、和太鼓部や総合スポーツ部でバスケットボールをしたりと以前の私では考えられないようなことをしました。それから後輩と関わることも増えたり、みんなと関わることで自分の考え方も変わったりしました。体を動かすだけではなくて、自分や周りもお互いに影響し合っていると感じられるようになったことが頑張ったことなのかなと思っています。
和太鼓演奏会
Q. 高校2年生で英検準1級を取得しましたが、何か自分なりに工夫をしましたか?
O: 私が今も心掛けていることなんですけど、一つ一つのクラスに全力で取り組むということです。オールイングリッシュのクラスで宿題が出たら100%で取り組む、ということを繰り返し毎日していたら自然と英語力がつきました。
Q. 自分が変わったと思うことは何ですか?
O: 自分中心ではなく他者中心で過ごすことが出来るようになったことかなと思います。以前は自分が将来どういう職業につきたいか、どういう勉強をしたいか、どういう大学に行きたいか、そのためにどう頑張るかを考えていました。ですが、その後周りの後輩や同級生がどうしたら楽しんだり、成長したりできるかなどを考えながら過ごすようになり、そのために勉強したり、部活動も頑張ったり、というふうに、他者が中心となって、他者がいることによって自分が動機づけられていたのを感じます。
Q. 高校生活でテーマにしている言葉はありましたか。
O: 私は「克己」という言葉が一番心に残っています。高校2年生の時に、学力面とか、部活とかでも同級生と自分を比べてばかりだったときに、担任の先生から「大保さんは他人と比べるだけではなくて自分を乗り越えなくてはならない」という話をしていただきました。そのとき「克己」ということを知り、乗り越えるのは他人と競争して乗り越えるという意味だけではなくて、自分という存在も乗り越えなければならないんだという発想を初めて知ったというか、そういう発想ができたというのが今の私につながっていると思います。
English Theater 英語劇発表会
Q. 進路を考え中の後輩にひと言お願いします。
O: 高校生活は人生1度きりなので、他人によって決められた道ではなくて、自分を信じて、自分が本当にしたい道を歩んで欲しいなと思います。私は元々受験勉強をして有名私立大学に行くという目標を立てていたんですが、それは自分の目標ではなくて周囲の期待に応えようとしていたことに気づきました。今は自分が本当にしたいこと、海外留学に向けて日々勉強しています。今悩んでいる人には、自分が本当にしたいことなのかどうかを一回自分に自問自答してほしいです。きっと考え方が変わると思います。
大保さん、ありがとうございました。
大保さんはこの夏にアメリカの大学への留学が決まっています。夏まではAIEの留学準備コースで過ごす予定です。これからの活躍を期待しています。