今回は数学のクラスで行なったユニークな試みをご紹介します。
デジタルの世界を再現?
デジタルネイティブという言葉もなくなりそうなほど、スマホなどのデジタル端末が普及していますが、デジタルの世界がどのように作られているかはわかっていない人が大半ではないでしょうか。
数学上級クラスでは3年間で数Ⅰから数Ⅲまでを網羅していますが、クラスの息抜き、お楽しみとして数式でイラストを描きました。これは、関数数式と曲線にどのような繋がりがあるのか、実感が持てるようにする狙いがあります。
高校ではこれまでにも、数学が苦手だという生徒にも数学の楽しさをわかってもらおう、ということで、クラス内で数々の工夫がなされてきました。例えば三角比の単元では、分度器を持って校舎の外へ。実際に木の高さを測り、三角比の原理がより身近になった、と生徒から好評でした。
さて、スマホの中の世界をアナログで表現する、という今回のクラスに興味津々の生徒たち。
まず、何を描くかを決めてから、どの数式で表すと線が最も適切なのか、を考えます。
いつも以上の集中力。グラフ用紙に線と対応する数式を書き込んでイラストを完成させました。
あのバスケの神様ですね。
懐かしのアニメキャラクター。
家。煙の部分が細かいですね。
可愛い猫ですね。猫派でしょうか。
力作ぞろいの作品はこのあと校舎の廊下でしばらく展示しました。なかなか実感を持てないデジタルの世界ですが、このように自分で数式と絵の関係を理解していると新しい角度から見ることができます。
紙の上で問題を解く数学から実感のできる数学へ。本校で学んでから数学が好きになる生徒も多いようです。