IBDP試験合格者にインタビュー
「実は、英語に抵抗感がありました…!?」IB×AIEの教育で変容する生徒たち
海外有名大学への入学資格とも言われている、IBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)の最終試験に合格して海外大学に入学した場合、大学の初級クラスが免除になることもあります。学習の量だけでなく、質も重視されるIBはとても魅力のあるプログラムですが、もちろん相応の努力は求められます。
昨年11月に全世界で同時に実施された、IB ディプロマプログラムEnglish Bの最終試験に合格したデピューリー弦輝君にインタビューをしました。
デピューリー弦輝君
米国大学に進学 滋賀県出身 レジデンスコース・IBDPコース
Q: English B最終試験の合格おめでとうございます。先日、IB機構から合格証明書が届きましたね。今日はAIE国際高校でのIBの学びなど、いろいろと質問させてもらいますね。まず、本校に入学した理由とIBコースで学ぶことを決めた理由を教えてください。
僕は、中学生の時に、海外大学への進学を考えていてIBについて知りました。IBの学習について調べていくうちに、学び方の新しい形だと感じました。IBでは、知識を詰め込むことよりも、知識を使って何ができるかを教科横断的に学ぶので、1つの教科と別の教科のつながりが見つけられます。これこそ、自分が学びたかったことだと気づきました。
AIEがIB校だったので見学に来たところ、建学の精神がIBの精神に近いと思い、とても気に入りました。また、学校の雰囲気がよかったのも印象に残りました。
Q: 英語で学ぶことにハードルが高いと感じる人は多いですが、以前は弦輝君もそのように言っていましたね。どのようにして乗り越えたのですか?
以前から僕自身は、この容姿のため「英語を話せて当然だろう」というプレッシャーがあり、英語を話すこと自体にとても抵抗感がありました。English Bでは一方的に先生が教えるのではなく、英語で議論しながら、考えを深めていくのですが、最初はその苦手意識から消極的にしか発言できませんでした。でも発言したら意外ときちんと伝わったり、先生に正しい言い方を教えてもらったり、と色々ありましたが、続けるうちに英語に対する意識が変わっていきました。
英語小論文も苦手でした。書く時に、何から手をつけていいのかわからず、書いているうちに論旨が曖昧になってしまうことがよくありました。クラスで論文を書く技術を1つ1つ教えてもらってからは、少しずつ書けるようになりました。ですので、英語に苦手意識がある人でも大丈夫だと思います。
Q: IBで学ぶ上で大切なことは何だと思いますか?
タイムマネジメントと協調性です。
まず、僕は学校の和太鼓部と総合スポーツ部に入部していて、放課後はどちらかの活動が必ずあるので、IBと部活を両立させて、文武両道を実践するためにもタイムマネジメントは必須でした。全てに全力投球で取り組みました。
また、この学校に入ってから協調性が身につきました。これまでは自分1人の課題に取り組むことはできましたが、クラスのグループワークなどで、みんなと共有する大きな課題を達成するための努力はあまりできていませんでした。IBのクラスではグループワークやディスカッションが多いですし、クラス内だけでなく、部活やその他の学校生活の中でもこの協調性を学ぶことができました。
Q: IBと学校生活の両方の学びが欠かせなかったということですか?
クラス内容だけではなく、学ぶ環境はとても大切だと思います。入学前に校舎見学をした時から、ライブラリーやラウンジの温かみのある雰囲気が好きでした。入学した頃は、授業以外の時間はずっとライブラリーで勉強していました。アットホームだけど、適度な緊張感があるラウンジの雰囲気も居心地がよかったですね。また、生徒同士の人間関係も心地よく、寮の同部屋の先輩が積極的に関わってくれたのも、とても嬉しかったです。
また、AIEオリジナルの哲学のクラスはとても新鮮でした。知識を得るだけでなく、より深い自分の本質と向き合う時間で、これこそが生きた学びなのだと思いました。例えば、アメリカの心理学者マズローの「欲求の5段階」を学んだあとは、これまで漠然と悩んでいたことが言葉で整理されてとてもすっきりしたことを覚えています。
Q: AIE国際高校でIBを受けることの魅力は何ですか?
僕自身がそうであったように、AIEには「変わりたい」と思う気持ちがあれば、変われる環境があります。ぜひチャレンジしてみてください。